「古民家探検隊~古民家再生への道vol.1~」が開催されました
先月告知した旅花と太平洋不動産のコラボイベント、「古民家探検隊☆結成 ~古民家再生への道vol.1~」が12月17日に開催されました。
築57年の古民家再生、どの様な可能性を見つけられるか
二宮駅徒歩15分程の場所に10年以上放置されている築57年の空家。接道部分が2mに満たず、建て替える事が出来ない一戸建て。売却するにも評価に値しない。でも趣が残っていて可能性を感じる。建て替え出来ないのならば、再生できないだろうか?
皆のアイデアが必要だ!
様々な地域からのご参加
コーヒーショップ旅花に集合。皆さんはじめまして同士。
ご参加頂いた人達にどこからお越し頂いたかを聞いて驚き。「横浜」「東京」「千葉」など、皆さん遠くから二宮まで来てくれたのです。一番驚いたのは長野からお越し頂いた人がいらっしゃいました。
現地に到着。この日の流れと、役割分担を決めました。
まずは、この家の間取りを把握していなかったので、各お部屋の担当の人に間取りを書いて頂きました。参加者の中には大工さんや自らのお部屋をリノベーションして住んでいる人や、建築学を学んでいる人などスペシャリストが多数いたしたので、間取り作成はスムーズに出来ました。
皆さんにスケッチして頂いた間取りを元に作成した間取り図がこちら。
4DKです。
直前まで人が生活していたままの空家
空家になる直前まで人が生活していたので、残置品で溢れかえっています。室内状況の確認、使えるものはないかなど探索しました。
時代を感じる物が続々と出てきました。
「かまど」がある台所
足踏みミシン
ひねるタイプの電気スイッチ
納屋
状況報告しながらコーヒー休憩
建物を使用する事を考えた場合、建物の耐震はもちろんですが、ライフラインも重要です。
電気は使えるのか?水道の配管は?排水はどうなっているか?
この建物は本下水に繋がっていないだけでなく、浄化槽のモーターが存在していない事が分かりました。汲み取りタンクが埋まっている様です。
最後に、参加者皆さんに今後この建物がどうの様な使われ方をして欲しいか発表して頂きました。
みんなのアイデアと、これらするべき事
建物の使用用途の希望を皆に付箋に書いて頂きました。
まとめるとこの様な感じです。(旅花のともこさんに作っていただきました)
多い意見としては、シェアハウス、ゲストハウス、シェアオフィス、イベントスペースなど。
その他、面白いアイデアもたくさございました。福祉、社会的問題を解消するアイデアもありましたが、基本的には人が集まってワクワクする様な「楽しい場所」である事が共通しています。
では、これを実現させるにはどうしたら良いか?
誰が運営をするか?ビジネスが成り立つか?
運営する事を意識して上の表をさらにグループ分けすると、以下の様になります。
大まかに「社会的問題解決」「観光・移住」「お店」に分けてみました。
貸主か借主は、「ライフライン整備」「修繕工事」「残置品処分」にそれなりの金額を投資しなければなりません。借主は投資金額を回収できるプランを考えなければなりません。そうすると、ただ「楽しそう」という発想だけではなく、ビジネス性を意識する必要があります。ただ、ビジネスを意識し過ぎても気軽に行くことが出来ないつまらない場所になってしまったら元も子もありません。
やっぱり根本は「楽しくてワクワクする場所」である事が大優先だと思います。
これから次に進むにあたって、何をするべきかというと、「ライフライン整備」「修繕工事」「残置品処分」の見積りです。年明け、動き始めますので、少々お待ち下さい。
意図せずとも、新しい繋がりが出来た
このワークショップが行われた日、とても嬉しい事がありました。それは、ワークショップ終了後、参加者の皆様からハジマリで営業していたチャイ処キングに行ってみたいと声が上がりました。そして参加者の皆でハジマリに行ってチャイを飲みながら談笑したのです。DIYが好きだったり興味がある人ばかりでしたので、話が盛り上がった事は言うまでもありません。そして個々に情報交換を行い、新たな繋がりが生まれたのです。ハジマリに行くことは予定になかったし、この繋がりも予期していなかったので、私はとても嬉しかったです。
皆の感想をまとめてみました
「建物に活かせる物があった。宝探しの様で楽しかった。作家さんに良さそう。」
「古民家はリノベーション後の綺麗な建物し見た事がなかったので、リノベ前のオリジナルを見れたのは貴重な体験。人によってアイデアの視点が違う事を知れたのも発見。」
「もっと残置品が多い古民家をリノベした事があるので、なんとかなると思う。地域の人に愛される場所になって欲しい。住んでいた人の建物への愛情を守っていくことが大事だと思う。」
「欲しい物がありました。」
「民泊に興味があります。今後に期待します。」
「中を見れる機会がなかったので良かった。いつか古民家をDIYして住んでみたい。古い建物は貴重。」
「ありのままのスタート(最初)に関われることは大工としてもためになる。」
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
次なる進展はまたお伝えさせていただきます。引続き宜しくお願い致します。
太平洋不動産
店長 宮戸 淳